鎌田眼科

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04月

眼が痛い

眼が痛いと一口に言っても、眼の表面、眼の周り、眼の奥の痛みなど、様々な痛みがあり、刺すような痛み、ずきんずきんとした痛み、うずくような痛みなどと様々に表現されます。

急性霞粒腫

痛みを伝える神経の一つは三叉神経です。この神経は顔面、頭部の皮膚、歯、口と鼻の粘膜、頭のなかの血管、硬膜、眼の角膜、結膜、ぶどう膜、視神経周囲などに分布しています。
残念ながら網膜は痛みを感じません。
もしも網膜の出血で痛みが生じるなら、早期発見されることにより、進行した増殖糖尿病網膜症で失明に至る人がどれほど救われるかわかりません。(糖尿病網膜症は緑内障に次いで失明原因の第2位を占め、早期発見、早期治療が重要な病気です。)
従って、眼の痛みは眼の病気で起こることもあれば、眼以外の病気で起こることもあります。

眼痛は身体の異常を知らせる重要な注意信号です。眼痛は頭痛の仲間とされており、問題なく治まるものもあれば、なかには視力障害や生命の危険を示す徴候のこともあります。
さて、眼が痛くなったときには、眼が赤くなっているかどうかで状況は異なります。
充血して赤くなっている場合には、眼の病気が原因として考えられます。

 

★ 眼精疲労

眼精疲労は単なる眼の疲れではありません。眼を使い続けることにより、眼痛の他に頭痛、肩凝り、吐き気、めまいなどがおこり、眼は充血し、物がぼやけたり、ショボショボします。

屈折や調節の異常があるひとは適切な眼鏡を使うことが大切です。不適切な眼鏡により眼痛を訴えるひとは意外に多いものです。また、緑内障などの疾患が眼精疲労の原因となっていることもあり注意が必要です。

                       

重篤な視力障害をおこす危険があり、緊急の治療が必要になるものもいくつかあります。

 ★ 角膜潰瘍

角膜の表面にキズがついて、そこに微生物が感染しておこります。

細菌、真菌となんでも感染しますが、ソフトコンタクトレンズ使用者に急増しているアカントアメーバーの感染が問題になっています。失明することもある重篤な疾患ですから、コンタクトレンズの充分な消毒と適切な使用方法が重要です。

フサリウム角膜炎

 

★ 眼内炎

眼球の中に感染が及ぶと眼内炎になります。角膜潰瘍、外傷などに引き続いて起こることもありますが、手術後におきることもあります。
白内障術後眼内炎の頻度は0.05%と言われており、決して少ないものではありません。手術後1週間以内の早期に眼痛、充血、視力低下がおきたときには、すぐに眼科の診察をうけることが必要です。
抗生剤の大量投与や硝子体手術を早急に行います。

術後眼内炎

 

★ 急性緑内障

急激な眼圧の上昇により、眼痛、頭痛がおこり、時には悪心、嘔吐することもあり内科疾患に間違われることもあります。角膜がにごり、見づらくなるとともに、瞳孔もやや散大しています。
直ちに眼圧を下げることが必要で、眼圧が正常に戻ると、眼痛、頭痛などの症状はなくなります。治療が遅れると、視神経が傷害されて見えなくなることもあります。
急性緑内障発作

 

★ 視神経炎

視神経におこる病気です。充血はしませんが、視神経に炎症がおきると突然見えなくなり、眼を動かすと痛いことが特徴です。

頭痛とともに視力低下がおきる虚血性視神経症は、高齢の女性に多い視力予後の悪い疾患です。

 

眼以外の病気が眼痛の原因になるときには、眼の充血はなく、眼痛も眼の奥の痛みが主となります。最初に眼科を受診することも珍しくなく、他科との連携が重要です。

 

★ 虫歯、副鼻腔炎

歯科や耳鼻科の病気も眼痛の原因になります。長く続いていた眼痛が、歯の治療をして治ってしまうことや、急性の副鼻腔炎で眼痛を訴えることがあります。

 

★ 頭蓋内の病変

頭のなかの病気では頭痛を生じますが、眼の奥の眼窩痛として感じることがあります。脳腫瘍、くも膜下出血、海綿静脈洞の血栓、三叉神経痛などでみられます。

激しい頭痛・眼痛と眼瞼が下がり、散瞳、眼球運動障害がみられる時には、脳動脈瘤の破裂の可能性が高いことが予想され、眼科よりも直ちに脳外科の診察が必要です。

 

★ 機能性頭痛

いわゆる頭痛持ち、慢性頭痛も眼痛との関係があります。

女性に多いズキンズキンとした拍動性の痛みが周期的におこる偏頭痛では、こめかみや眼の周りに痛みが生じます。チカチカするなどの前兆を伴うことがあります。

群発頭痛は若い男性に多く、1,2ヶ月間毎日のように、それも明け方に耐え難い激痛が片眼に生じます。眼の充血、流涙、縮瞳、眼瞼下垂などを伴うことも特徴です。

頭が締め付けられるように痛む筋緊張性頭痛でも眼の奥の鈍痛を自覚症状とすることがあります。

これらの治療は頭痛外来が中心となります。

 このように眼が痛いときには様々な原因があります。我慢しないで医療機関に相談してください。眼科だけが窓口ではありません。