今日、眼がかゆくなった方とごろごろする方が朝早くお出でになりました。
徳島でもいよいよスギ花粉が飛散する時期になりました。
今年のピークは2月後半から3月中・下旬になるといわれていますが、飛散量は例年の2倍前後と予想されています。
眼や鼻の症状の他にも頭痛、全身倦怠感などもおこり、日常生活の集中力や判断力も低下して、花粉症で悩む方にはつらい時期が始まりました。
花粉の飛散する決まった時期におきる急性の結膜炎を季節性アレルギー性結膜炎といいます。春先にスギ花粉によるものが大部分ですが、その他にも5月にはヒノキ、5-6月にはカモガヤ、8-10月にはブタクサ、ヨミギなどの花粉も原因になります。
花粉がアレルゲンとなって、眼や鼻の粘膜に接触することでアレルギー反応が起きるために症状が出現します。
眼の症状は、かゆみ・充血・涙が出る・ごろごろする・はれぼったいなどで、検査すると結膜の充血、浮腫があり、まぶたが腫れていることもあります。くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの鼻の症状もみられます。
外出をひかえたり、マスク装用などで花粉を遠ざけることも予防のひとつですが、飛散開始前より抗アレルギー点眼薬を使うことで、症状出現を遅らせたり、軽くすることができます。
抗アレルギー点眼薬には、アレルギー症状をおこす物質がでるのを抑えるもの(ケミカルメディエーター遊離抑制薬)とその物質の作用を抑えるもの(抗ヒスタミン薬)の2種類があります。
実際には花粉の飛散開始2週間以上前からケミカルメディエーター遊離抑制薬を開始し、飛散時期からはかゆみに対する即効性を重視して抗ヒスタミン薬を使用します。
症状が大変強い場合には、ステロイド点眼薬を用いることもありますが、定期的検査で眼圧上昇や感染誘発に注意することが必要です。
上手に点眼薬を使用して、この時期を乗り切りましょう。
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